「月下のサクラ」あらすじ
著者：柚月 裕子
Audible評価：337件 ☆4.5/5
Amazon評価：550件 ☆4.1/5
警察小説の新たな風、正義と葛藤の中で輝くヒロイン誕生！
『月下のサクラ』は、新進気鋭の警察小説として、読者を釘付けにする魅力に満ちた一冊です。
事務職から刑事へと転身し、希望の機動分析係に配属された主人公・森口泉が、その卓越した記憶力を武器に難事件に立ち向かいます。
配属初日に県警本部内で発生した約一億円の窃盗事件は、内部犯行の疑惑があり署内は混乱の渦に巻き込まれます。
お金を管理していた会計課の人間が取り調べられる中で、窃盗が疑われる時期に早期退職をした人物が浮上します。
泉たち機動分析係はその人物について捜査を進めることに。
しかし、その人物は数週間後、遺体となって発見されます。
窃盗事件に関与していると思われる人物の殺人事件、ちらつく公安の陰に危機感を覚えつつもメンバーは諦めず捜査します。
しかし、事件のカギとなる情報を手に入れた途端に係長は謹慎を言い渡され、事件の核心へと近づく泉にも危険が迫り…
泉は運だけで刑事となれたとして機動分析係の他のメンバーは泉のことを認めていませんでした。
そんな環境で泉は自分にできることを精一杯おこない、持ち前の記憶力と地道な努力で仲間の信頼を得ながら成長していきます。
特に注目すべきは、泉が持つ強い信念と正義感、暴力や組織の圧力に屈しない強さです。
また、捜査の緻密さとスピード感あふれる展開は驚きと興奮をもたらします。
さらに、登場人物たちの人間関係や内面的な葛藤も丁寧に描かれており、物語に深みを与えています。
警察小説が好きな方はぜひ読んでみてください！
「月下のサクラ」はオーディブルで聴くことができます。
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私は家事の最中、散歩中に読了しました！
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感想
機動分析係に歓迎されない状況でも、自分にできることに精一杯取り組む泉が魅力的です。
信念や熱意を持って捜査に取り組み徐々にメンバーと打ち解けていく過程。
そしてつい母親に甘がでてしまうシーンや、上層部の指示に流されそうになりながらも恩人ともいえる係長との約束を遵守する様子など、泉の人間らしい心情描写にひきつけられます。
終盤の泉の危機に助けに入るのは意外なあの人で最後まで楽しめる作品です。
『月下のサクラ』は、緊迫感あふれる警察小説を求める方にぴったりの一冊です。
気になった方はぜひ読んでみてください。
