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「ナチュラルボーンチキン」あらすじと感想【オーディブル】

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「ナチュラルボーンチキン」あらすじ

著者:金原 ひとみ

オーディブル評価:704件 ☆4.6/5

Amazon評価:25件 ☆4.3/5

主人公の浜野はルーティン生活を10年間続けている女性。

毎日同じ食事を採り、決まった服を着回し、変化のない動画を見続け、非日常を苦手としていた。

そんなある日、同じ会社の平木と出会う。

彼女は彼氏がいるけどホストクラブに通い、バルコニーで裸になってお酒を飲み、スケボーで出社する自由な人。

持ち前の自由奔放さで、浜野を「日常」から連れ出していく。

平木に連れられてチキンシンクというバンドのライブに参加した浜野は、バンドボーカルのかさましまさかにくぎ付けになってしまった。

浜野はライブ後の打ち上げでまさかと対面すると、ライブ中の強烈なイメージの彼とは全く違う、穏やかな人柄に戸惑いつつ、興味がわいていた。

2回目に会ったとき、浜野はまさかと(つきあってないていで)付き合うことに。

会う回数を重ねるごとに、彼の包み込むような優しさに過去のつらい出来事で傷ついた心が癒されていく。

 

「ナチュラルボーンチキン」はオーディブルでのみ聴くことができます。

運動中、家事の最中、移動中に手を使わずに読書ができます。

私は家事の最中、散歩中に読了しました!

読書の時間を作らなくていいのでオーディブルはおすすめです!

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感想

主人公・浜野の

「平木…直理。え?ひらきなおり?」

のところからくすっと笑えて物語にのめりこんでしまいます。

年を重ねるごとに心を動かされることがなくなってきて(わかる)淡々と日々を過ごす浜野を、平木が新しい世界へと連れ出していくんですが、押しつけがましくない、軽妙な感じがとてもいい。

そしてまさかの温かい人柄が素敵です。

主人公の浜野には辛い過去があり、今でも時々苦しんでいるんですが、まさかの存在と包み込むような優しい言動に少しづつ癒されていきます。

まさかもなかなかの過去があるんですが、自分にもつらい過去があるから他人に対して優しくできるんですね。

まさかの言葉は過去も現在の浜野も大切に想っていることが伝わってきて、途中で辛いお話がありますが最後はふわりと優しい気持ちになります。

また、ナレーターの日笠さんが演じるから平木がとても可愛らしく思えます。

ぜひオーディブルで聴いてみてください。