「夜刑事(ヨルデカ)」あらすじ
著者:大沢 在昌
Audible評価:133件 ☆4.1/5
世間では未知のウイルスの感染者が増えつつあった。
名前はヴァンパイアウイルス、由来は日光アレルギーにより夜しか活動できないから。
警視庁で唯一ウイルスに感染した岬田(さきた)は、同じ感染者で犯罪を犯した者を捕まえるため捜査協力をしていた。
捜査対象の男を調べていると、なんと岬田の目の前で男が銃殺事件を起こし、岬田がやむを得ず男に発砲すると、男はそのまま自分に銃を向け自殺してしまう。
男の自死に関して他の捜査員たちは、岬田が警察を裏切り男に情報を流したのではないかと疑いの目を向けた。
ヴァンパイアウイルスは犯罪者を中心に感染が広がっており、岬田が感染したのは彼らと関わりがある悪徳警官だからではないのか、という偏見があるのだ。
岬田がそんな偏見がある警視庁にいまだ在籍しているのは、彼をヴァンパイアウイルスに感染させた元恋人・明林を探し出すため。
岬田が捜査を継続するなかで、ヴァンパイアウイルスの研究を進める研究者がキーパーソンとして浮上してきた。
研究者はウイルスを使ってパンデミックを起こそうと目論む組織に身を置いていた。
パンデミックを阻止するため、そして感染者と非感染者の対立を防ぐため岬田は研究者の身柄を保護しようと動く。
同じ警察官からも犯罪者からも疎まれ、命を狙われる岬田は、無事に事件を解決できるのか。
「夜刑事(ヨルデカ)」はオーディブルで聴くことができます。
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私は家事の最中、散歩中に読了しました!
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感想
大沢さんの作品が好きで「新宿鮫」「狩人」シリーズ(これもオーディブルで聴けます)なども読んでいますが、今回も大沢さんらしいハードボイルドな作品です。
コロナに着想を得たであろうヴァンパイアウィルスに感染した警察官が主人公。
身内からも犯罪者からも疎まれて、命を狙われる孤独な主人公の悲しい叫びが聴いてて辛い…
それでも絶望することなく警察官として生きるタフな人物でした。
そんな主人公と行動をともにする謎の女・真子。
ナレーションは男性の福山さんですが、なんともミステリアスで艶のある女性に感じます。
二人は研究者の身柄を確保しようと動きますが、相手はマシンガンやらなにやらぶっ放す連中でハラハラドキドキの展開ばかり。
最後はスッキリ解決!とはならないので、おそらく続編が出るんでしょうね。
続きを楽しみに待ちたいと思います。
気になった方はぜひ読んでみてください!